経営・市民法務コラム

経営の合理化について

 企業が経営の合理化を考える場合、注意すべきポイントがあります。それは、まずは人材確保することが困難な昨今において、外部人材や専門家を活用することで、いわゆるアウトソーシングでできるものはアウトソーシングしたほうが、自社で雇用しなくてもよくなったりして人材のコストを下げたり、専門領域でのミスによって思わぬ損害を防止できたりするので、人件費や経費の合理化と損害を未然に防いで本業へ時間と労力・資金を集中投資できて、経営の合理化につながります。

 あとは、不採算部門の整理や新規事業・成長産業への進出・投資ですが、時代と共に需要が無くなってきた部門を縮小・廃止して、その代わりに新たな成長産業や新規事業への拡大というのを並行して行い、急激な売り上げや純利益の減少を防いで、更なる業績向上を見据えていく長期的展望に立つことが経営は重要です。

営業力強化について

 企業は提供する商品やサービスのそのもののクオリティを高める努力と共に、応対する窓口のオペレーターや販売員・営業マンが消費者やエンドユーザーやお取引先様に対する好感度や提案力や対応力がなければ、リピーターやお客様がお客様を呼び込む口コミによる集客の拡大を図ることができません。

 つまりは社内教育をいかにするかによって、このいわゆる営業力を高める努力を続けることが重要で、色んなお客様の事例ごとで対応を研究したりというような、販売マニュアルだけではない応対マニュアルなども用いてスキルを磨いていくことが大切なのではないでしょうか。

1流になるには目的をごまかさない事

 企業には経営理念や経営の目標・目的があって行動するのが前提です。営利目的ですから、利潤を生みながら、創業者や経営者の目指すべき事業内容や事業目的に向かって、日々精進していくものです

 ただし、この経営理念や経営の目標・目的が明確でなかったり、何となく世の中の需要があるから時流に乗って始めただけで、自分の志があってやっているわけではないという場合、それはそれで、世の中のニーズに合ったサービスや商品を提供できていれば、ビジネスは成り立ちますが、その業界のトップに立てるかどうかは難しいのでないかと思うのです。

 業界のトップに立つという高い目標があるのなら、その地位に上り詰める事だけが目標なのではなくて、やはり、競合他社にはないサービス力や商品力や企画力を生み出す原動力となる明確な企業ポリシーに裏打ちされた組織力が必要だと思うわけです。

事業計画書の作成

 企業が決算を終えて、新しい会期を迎える時は、新会計年度の事業計画書を作成したほうが、次期の経営内容をより具体的に把握し、戦略的に経営の判断ができるようになるので効果的です。

 この時に注意していただくことは、決して夢物語的な数字を掲げるのではなくて、現状を把握したうえで、前期での経営の課題点を抽出し、その経営課題の克服に向けた取り組みを経営数字とともに掲げることが重要です。

 経営数字の羅列だけで、その数字の根拠が明確になっていないと、やはりその事業計画は絵にかいた餅になってしまうことが多いからです。

 設備投資や人材の採用や取引先の拡大等と様々なやるべきことを計画書に盛り込み、それによる経営数字を正確に弾き出す作業が事業計画書の作成では最も重要になってくるのです。

 

経営理念とは自分の正義を示すもの

 企業が経営理念を考える時は、創業者や経営者の起業するに至った経緯を思い起こすと思います。

 それが、その創業者や経営者が考えた自分の理想とする世界であるのですから、その創業者や経営者にとっては目指すべきものであり、正義であると思います。

 自分の正義を実現するために、自分でストーリーを思い描いて、いろんな壁にぶち当たりながら、苦難を乗り越えて軌道修正して、少しずつその経営理念で掲げた正義に近づいていくことが経営だと思います。

販促に効果的な手段

 経営者にとって、経営の一番の悩みどころは売り上げを伸ばす販売促進の手法だと思いますが、販売促進にかかった経費を補助してもらえる補助金等もありますし、販売促進も手段や手法が数多くある中で一番有効なものは何かは難しいものがあります。

 そこで、一番手っ取り早いのはホームページではないかと思います。ホームページはその会社の看板であり、お客様に存在や商品・サービスの魅力を知ってもらう一番最初の登竜門となりますから、そこでの印象やインパクトがないと中集客には結びつかないと思うのです。

 そして、最も重要なことが、お客様がホームページに早くたどり着くように検索上位にするためのSEO対策ですが、色々ノウハウはあるようですが、やはり更新頻度はまめにして、尚且つ更新内容もお客様に有益な情報となるようなコンテンツを心掛けると良いのではないでしょうか。

  

大規模成長投資補助金

 締め切りが令和6年4月30日と迫っている中堅企業・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金ですが、投資規模10億円以上が対象で補助上限50億円(補助率1/3以内)と超大型の補助金です。 

  主な趣旨は大規模な機械設備導入、建物建設、クラウドサービス等のソフトウェア導入、補助事業遂行のための必要な加工等の外注費、補助事業遂行のために依頼した専門家経費により企業の成長を促し、事業拡大をすることにより業績の向上を果たし、その中で賃上げに取り組んでもらって、労働者の所得向上を実現していくというのが目的になっています。

 締め切りは迫っていて、電子申請のGビズIDプライムアカウントの取得が前提にはなってきますが、他の補助金等で既にアカウントを取得済みの方等は一度、検討されてはいかがでしょうか。

https://seichotoushi-hojo.jp/(経済産業省のホームページを加工して作成)

仕事の精度を上げるための勉強

 仕事の能力向上においては、やはり場数を踏むということ、実務経験等の経験値を増やしていくことが最も近道であることには違いありません。

 しかし、新卒社員であるとか若い方にとっては、どうしても経験が浅いたため、熟練のベテランの方の経験からくる仕事の精度というか仕事の緻密さで負けてしまうことがあります。

 そこで、この経験値を埋める努力をどこですべきかというと、やはり、自分のやってる仕事・業務ことを深く勉強するしかないわけです。いわゆる、経験には裏打ちされてないのですが、知識量というか最新のトレンドの知識において熟練・ベテランの方に勝り、あとはセンスで応用力によりその豊富な知識を駆使して新たな技術やテクニックを見出していくことも重要なのです。

 

胸を張って生きていくためには

 人は自分のミスをなかなか認めたくない心理が働きます。素直に自分のミスを認めて、相手に謝罪をし、二度と同じミスを繰り返さないように反省して、戒める日々を送っていれば、人間は他者との信頼関係を保ちながら日々、成長していくことができるのですが、どうしてもカッコつけてしまって、ミスをした原因を他力本願的なことに言い訳してみたり、最悪のケースは虚偽により他人になすりつけてしまうようなことがあってはいけません。

 ミスをすることはカッコ悪いことでも何でもないのですから、一番カッコ悪いのはミスの責任を自分とは関係がないものに転嫁して、自分を偽って生きていくことなので、再度、自分に謙虚に素直に日々何の後ろめたさもなく堂々と胸を張って生きていくことが一番大切なのです。

短気は損気、怒らないためのコツ

 相手に腹を立てるのではなくて、怒らせる相手を可哀そうと思うことで、相手を哀れむようにする。また、普通の人間なら怒るところを耐えることで、「人間として勝ったな。」とほくそ笑むようにしたり、「怒っても何の特もない。」という損得勘定を働かせたり、相手に舐められるデメリットより嫌われるデメリットの方が大きいと唱えたり、自分が嫌われてもいいから怒ってすっきりしたいより、怒らない温厚で大らかな自分をより好きになった方のメリットを考えるという習慣を身につけるといいかなと思います。

自動車の運転代行の許認可

 自動車の運転代行業を行うには、公安委員会の認可のいる許認可業務になります。申請代行を行政書士が請け負うことのできる事業になりますが、自動車の運転代行の需要について考えたときに、やはり、電車の便数の少ない地方において酒類提供のある飲食店を利用しようとする時に、車で行って帰りに運転代行を利用する需要は高いと思われます。

 ただ、自宅が最寄りの駅に近いと、会社帰りではない休みの日に居酒屋などにいく時は、行きは電車で行って、帰りはタクシーを使うほうが安くなったりするので、状況に応じて利用するのがベストなのかと分析します。

人に馬鹿にされないためのコツ

 人の事を最初から見下すような人とは、見返してやろうとか考え方を変えさせる必要はありません。なぜならば、そういう人は人と信頼関係が築けず、やがて人が離れていくために自分にとって重要な人物とはなり得ないからです。

 ですが、何らかの理由で表面的には馬鹿にする発言はないのだけれども、扱われ方や接し方において失礼な態度を取られたりして、馬鹿にされたような経験を持つ方もいるかと思います。

 そういった局面において、自分に何か理由があるとするならば、相手の持っていない能力や素質や才能があれば、一目置かれる存在になるので、ちょっと人から一目置かれるような特技などを身につけ、それを自分の個性にすると人から馬鹿にされることも少なくなるので、気分良く人間関係が形成できて人生をもっと楽しいものにできるのではないでしょうか。

人に利用されないためのコツ

 親子・兄弟・祖父母孫等の親族血縁者間は本能的に身内意識であるとか法的なつながりを超越した潜在的愛情があるから親族間のためであれば労力を惜しむことなく協力し合える関係です。親族ではない関係性の人はファンであるとか個人的に好きであるとかという感情によって、人の為に尽くすという行為に出ることはありますが、何かメリットがあって人は近づいてくることがあります。

 この場合に利用されるだけの関係で終わらないためのポイントですが、まずは、相手の自分に対するメリットは何かを把握することと、相手の自分に対するメリットが分かればそれを忠実に提供できるように努力します。

 その過程で、相手の自分に対するメリットにおいて相手が要求してくるものが過剰になり過ぎている場合は警戒します。そして、相手が要求してくるもので過剰になってしまってる部分は断る勇気を持つこと。

 そして、相手が要求してきている過剰な部分を断った時に、相手が自分との関係を切ろうとしてきたら、その相手とは適正な関係を保てないと判断し、それを実行することではないかと思います。

金融機関からの融資のポイント

 金融機関から融資を受ける場合、特に創業時の融資に関しては政府系金融機関である日本政策金融公庫の創業時融資等を利用する場合が多いと思いますが、日本政策金融公庫の創業時融資は、許認可業務や法人設立の定款作成等で創業時のサポートを請け負う機会の多い行政書士が融資サポートまで行うことがあります。

 そこで、金融機関からの融資を受ける際の審査において最も重要な事業計画書について、融資サポートを行う行政書士の立場からポイントを解説すると、やはり売り上げや仕入れ・経費の見込み・見積もりを客観的証拠や具体的エビデンスに基づいて説得的に裏付けて数値化できるかどうかにかかっていると言えます。

 このような数値化が絵に描いた餅に終わらないように、金融機関の信頼を獲得できる材料が揃ってるかどうか、専門家のサポートを得ることも創業時においては重要となってきます。

夜の商売、キャバクラ・ガールズバーの許認可について

 一般的に、接待を伴う酒類提供の飲食店は風俗営業の許可が要るので、キャバクラという形態のお店は、接待を伴うことが多いと思うので、風営法上の風俗営業の許可が必要になります。

 ここで気をつけないといけないのが、風俗営業に当たると深夜0:00~6:00までの時間帯の深夜営業ができないということです。反対に接待を伴わない酒類提供の飲食店は風俗営業の許可が要らないので、いわゆるガールーズバーのような形態のお店は、接待を伴わないのが一般的なので、風俗営業の許可が要らず、深夜0:00~6:00の時間帯の深夜営業ができます。

 夜の商売で対比的に語られることが多いキャバクラとガールズバーですが、キャバクラは深夜営業をしないように、ガールズバーは接待行為をしないように、十分注意してコンプライアンスを守って、健全なお店の運営をしていくことが重要と思うのです。

起業におすすめの業界【介護タクシー編】

 高齢化社会において、年々、要介護者が増えていく中で家族の病院への異動手段の負担を和らげる選択肢として、これからも介護タクシーのニーズは増していくと思われます。

 企業で働く人も終身雇用の崩壊により、定年後の働き方や定年前に退職して起業したり、企業によっては副業を認めて推奨していくによって多様な働き方のスタイルを模索する時代のニーズにおいて、雇用されるのではなくて自ら起業して経営者として生計を立てるという選択肢を取る人も増えてくると思うので、

 その際に起業におすすめの業界として、介護タクシーは起業する際に必要な資格の普通二種免許の取得は必須ですが、運転資金や開業資金もそれほど高額にはならず、設備的なものも介護タクシー用の車両と営業所等その他必要な備品等に限られているので、比較的挑戦しやすく、世の中のニーズの高まりから経営も軌道に乗りやすいかなと思います。

 経営を始めるにあたっては経営許可申請を管轄の運輸局にするのですが、その際の申請代行を行政書士が請け負うこともできますので、上手く専門家も活用して開業の準備を進めると色んな不安も取り除かれるのでしょうから、経営は資金面やマーケティングだけではなく、精神的な面も大事ですので可能な方はありかなと思います。

ルッキズムからの脱却

 昨今のルッキズムに抵触する発言はタブーであるという風潮から、外見重視主義や外見差別からの脱却いわゆるルッキズムからの脱却を考えなければいけない時代であると思います。

 これを企業の採用に関してコンサルティングしていく立場から考えますと、採用の際にもルッキズムに抵触することが無いように配慮する必要があります。

 具体的には、外見いわゆるルックスという要素をまるで排除しないといけないというわけではなくて、人材を求める企業の側の理想とする人的ビジョンに沿うという観点は残しつつも、偏った外見指向でかつしかも外見という要素しか採用選考の過程で判断基準にしないという極端なルッキズム偏重な選考基準は社会的使命を全うする企業の理想としては好ましくないと言えます。

 すなわち、採用担当者の個人的な好みである外見指向に偏ることなく求人する企業側の人的ビジョンの範疇であればいろんな個性をもった方を採用するとし、そして決して外見と言う要素のみで採用の可否を決することなく、仕事で活かせる様々な能力やコミュニケーション能力や人間性やマナーや思考といった総合的な要素を採用の選考基準にすべきといった結論になるのではないでしょうか。

 

会社組織内のマネージメント

 会社組織内での管理において一番大事なのは、上司の部下に対する管理・マネージメントではないかと思いますが、それは指導する人毎で対応を変える柔軟性がないと難しいことから、相当スキルの高いものが要求されると思うからです。

 それは上司が部下のことをよく知らないとできないことになりますから、その意味での日頃のコミュニケーションが大事なわけです。

 単なる、飲みにケーションは今の時代、若い方が敬遠する人が多いですから、業務時間内において正当な範囲内での指導をやっていく上で、その前提となる報告・連絡・相談という業務フローの中でのコミュニケーションにおいて相手のことを深いところまで理解していく意識が必要であるということになります。

仕事の生産性を上げる方法

 仕事の生産性を上げるためには、どこまで外出時のカフェ等での仕事を認めるべきかの議論があると思いますが、今どきのカフェはWi-Fi環境や充電可という環境が整ってるところが多いので、ついつい営業先での待ち時間の間とかで利用するのは悪いことではないと思いますし、その利用の仕方によって、さぼり癖がついてしまたり非効率な時間になってしまわないようには、仕事をする会社や職場毎でルール化は必要だと思います。

 そのルールは職場によってメンバーの特性なども違うので、会社や職場毎に適応した合理的ルールを作れるように、監督者や上層部の考え方だけではなくて、一般の従業員の意見を十分に反映させる民主的なプロセスが必要になると思います

事業を立て直す経営者の選択

 コロナ禍の煽りを受けて、経営難に陥った事業者がまだ業績不振を脱し切れていないという場合に、必要な選択を迫られることがあります。事業から撤退するという選択と事業を継続するという選択の中で、共に働く従業員のためにぎりぎりまで頑張って事業を何とか立て直したいという事業所にとって、補助金を有効活用してチャレンジしていくということも一つではあります。

 補助金を使って立て直す場合も補助金に詳しい専門家等の助言を参考に慎重に進める必要がありますし、補助金以外にもそもそもの事業の市場分析や顧客分析をして、新たな市場開拓や新たな顧客開拓への手段を選択して必要があり、それには書物やネットの情報だけではなく、経営の専門家とか経営者仲間の実務の経験談をヒントに知恵を絞っていくことが重要であると思うのです。

誰にも負けない領域

 自分のやりたい分野・業界で成功しようと思ったら、やはり他人や他社との差別化が必要であると言われますが、この差別化の意味は他人や他社がまだ未開拓の領域というニッチさということだけではなくて、その未開拓の領域を自分で生み出しその領域において誰にも負けない技術やスキルやアイデアを兼ね備えている必要があります。

 この誰にも負けない領域は自分がパイオニアであり、自分がその領域のトップに君臨し続けていくために、日々の精進やスキルアップというアップデートも常に先駆者として分析・研究を重ねてやがて盤石なトップブランドを形成できると思うのです。

自他共に認める存在

 人は自分で自分の事を認めるという自己承認欲求というのと、他人から認められたいとい他者承認欲求というのが併存していて、その両方が認められる心理状態が精神の安定とって望ましいと考えます。

 この二つを満たす為に何をすればいいかと言いますと、自己承認欲求は自信に裏打ちされた日頃の努力がるということですね、スポーツ言うところの練習であり、学生や社会人であれば勉強や技術習得に向けた事前準備であり、その実力・スキルを培うための事前準備が合理的に行なわれていることです。

 そして、他者承認欲求は他人に認められることですが、これは実績しかなくて、その実績も自分から自分の実力を誇示するのではなくて、日頃の事前準備がしっかり出来ていれば、その自信に満ち溢れた堂々とした態度が、自然と周りの人も魅力的に感じるようになり、自ずと結果を出していけば、自分で自画自賛しなくても他人にもその実績が伝わるようになりますので、他者承認欲求も満たされるようになり、精神の安定が図られ、自他共に認める存在となり得るのです。

コンパクトに伝える努力

 人に何かを説明したり、自分の事を話すときは、極力短い言葉やわかりやすい言葉で伝えるように意識したほうが、コミュニケーションはスムーズにいきます。時折、自分の事を話すときは自分を知ってもらいたいという欲求から長々と熱く語るという傾向になりがちですが、その自分の熱意を伝える時と言うのは、選挙の時の演説であるとか、弁論大会とか、講演会の時などの自己の主張や見解を不特定多数の人に見聞しもらうことを目的としている時に限ってのほうがいいわけです。

 普段の生活において人と接する時は、流行り言葉や横文字などを使うのも相手の年齢層とか世代を考えて使ったり、その頻度も多投しないように嫌味のないようなあっさりとコンパクトに伝える努力をしていけば、好感度を上げてコミュニケーションが円滑になると思うのです。

顧客をヒーローにする精神

 企業経営とか商売においては、よくお客様は神様であるとか顧客第一主義が大切だと言われますが、この考え方やスタンスにプレイヤーである企業の組織の人間や商売における売り手となる営業マンや販売員が備えておくべきメンタリティーの神髄は何かを言いますと、買い手や消費者やユーザーとなるビジネスにおける大切な顧客の求めているニーズにしっかり応えていくという結果を残すために、顧客が主人公でありヒーローであるのだから、その主人公が引き立つように顧客の要望をしっかりヒアリングして、顧客の要望から的を外さない提案や商材の提供や制作をして納品していくということです。

 この顧客をヒーローにする精神こそが、自分は顧客を裏で支える黒子のような存在として光り輝くことが出来るのです。

空気で察する人間とは

 よく場の空を読まなければいけないと言われることがあるかと思いますが、これはどういうことを意味するのかということですが、相手が何も言わなくても、そろそろやり取りを終わらせたほうがお互いのためにいいとか、相手の方が不快な思いをしないように上手くタイミングを見計らって自分から率先して話や接触を切り上げるということもその一つです。

 コロナ禍において、マスクの着用などは同調圧力とも言われ、このご時世においてマスク無しで会話をすると非国民的であるとかいう風潮は行き過ぎると個人の尊厳の観点から道徳的に問題がある場合もありますが、同調圧力とまではいかないレベルの空気を読むことで周りの人とのコミュニケーションが円滑になると考えられる、この辺で会話を終わりにしておくとか、相手の忙しい時間帯やタイミングには連絡を控えるとかといった、もし気遣いなくやらかしてしまったとしても、クレームをつけたりノーと言えないような相手との人間関係において、その人間関係を壊さない為にも、空気で察して積極的に言動に出るべき場面に適確なアクションを起こせる人間が社会から求められていると言えるのです。

自分を売り込まず相手を売り込む

 人は時に自分を大きく見せるために自慢したり、自画自賛してしまうというミスを犯しがちですが、そういった自分を売り込む行為は人間関係においてはマイナスに働くことがあります。

 自分を売り込むというのは自分を認めてもらいたい心理の現れではあるのですが、自分を認めてもらいたいから自分を売り込んでばかりでは相手の存在を無視してしまいますので、相手の方も自分のことを認めてもらいたい欲求があるのですから、相手の方の欲求に応えるべく相手の魅力や優れた点を相手に直接ほのめかしたり、第三者に伝えてあげたりすることで相手の方は喜ぶますし、お互い尊敬できる関係になり、第三者へ伝える行為も人の優れた点を見抜ける資質に信頼が集まりますので、自分自身の信用を勝ち取る事にもなり得るのです。

多様性の時代に必要な資質

 多様性いわゆるダイバーシティの時代と言われて久しいですが、多様性にはいろんな意味があると思っていて、自分なりの解釈ですと、色々な個性の方を認める時代でもあると思います。

 例えば、就職活動をする上で、従来からは転職回数が多いと不利な扱いをされてきた日本の企業社会の慣行も、経営者層が若返ることによって、これから転職回数を気にしない価値観の経営者も出てくるでしょうから、反対に転職回数が多いデメリットを補って余りあるぐらいのいろんな業界での経験値があれば、自社の業界にはない風土をカンフル剤として取り入れてみようぐらいの新しい改革にチャレンジする企業にはメリットになり得ることもあるということです。

 そういった色んな価値観や考え方を受け入れて取り入れることも、多様性の時代には必要なのかなと思います。

会話は論理性とユーモア

 社会人になるとコミュニケーション能力があらゆる場面で求められます。コミュニケーション能力には大きく分けると話す力と聞く力かと思いますが、話す力で大事なのが論理性とユーモアということになります。

 つまり、会話には真面目な部分だけではなくて、ユーモアや笑いがないと飽きてしまいますし、真面目な部分に関しても、一定の論理性がないと相手に興味を沸かせて惹きつける魅力的な会話の展開ができず、信頼関係や人間的魅力を保持してリスペクトし合う関係になりにくいということが言えるのです。

周りの人間を幸せにする精神

 人間関係において大切なのは、自分の利益のためだけに動いていると周りの人がついてこず、信用を得られないので、周りの人を第一に考えて、周りの人のために自分に何ができるかを考えて、周りの人を幸せする精神が大切です、

 周りの人を幸せにする精神は、会社組織などでの上司と部下の関係においては、指導的立場で指導することも必要ですがその指導においても一方的ではなくて、指導される方の心情などに配慮するなどして、お互い居心地の良い関係を築いていくことが直接の相手方のためだけでなく、組織全体の雰囲気づくりのためにも良い効果が得られていくことになるので、周り周りって自分や周りの人全体の利益を守ることにつながるのです。

1日の気づきを語る事で進化する

 毎日毎日の日々の中で、その日にあったことをただ日記やメモに書き留めるだけでなくて、その日に失敗したことや成功したことによって気づいたことがあれば、それを何かに書き記したりして記録しておくといいと思います。その書く内容については、自分なりに分析して、失敗した原因が特定できていればそれを書いて、今後の反省点として次回はこういうやり方を試してみよう的なことを考えた上で書いていったり、成功した時もどういう点が原因で成功したかを分析的に書いて、また次の機会も同じセオリーでできるように習慣化しておくために書き留めておくことが大事なのです。

 失敗も成功も全てを糧にして気づきを語ると、人間は進化していくと思うのです。

自分なりの成功哲学

 成功者には必ず自分なりの成功哲学があると思います。その成功哲学は、その方の持ってる能力や素質、幼少期の家庭環境や大人になるまでの成長過程によって育まれたものですから、誰かが真似できるものではなく、これから大きい志を持ってチャレンジをする人には、自分独自の成功に向けたプログラムを思い描かなければならないのです。

 それには、自分の頭で考えて一つの論理的ストーリーを思い描く必要があります、運の要素もありますが、自分で思い描いたストーリーや理念、哲学は強く意識することで自然とそのような方向に向けて自分が形成されていくものです。

 やはり、己を動かすには己を律することから始めるというのが最善の道ということになります。

行政手続きのオンライン化

 政府が推し進める行政手続きの押印省略が行政書士業務にどのような影響を与えるかですが、行政手続きの主流が電子申請になると、電子申請などのインターネットを駆使した作業を得意とする人と苦手な人の二極化があるので、苦手な人にとっては手続きを代行してくれる行政書士は頼りになる存在としてニーズはあるでしょうし、インターネットを駆使した作業が得意な人も電子申請特有のルールや添付書類などの特質は手続き毎に細かく専門的なノウハウが必要になることも想定されるので、やはり各種行政手続きの電子申請が導入される当初から、業務として反復継続して進行する専門家である行政書士は、いろんな手続きに慣れていくので、普段使い慣れていない電子申請を初めて利用しようという人にとっても、依頼するメリットは大いにあると思われます

行政書士の経営支援

 行政書士は官公署に提出する書類の作成、権利義務に関する書類の作成、事実証明に関する書類の作成を業とすることができ、企業や個人事業主に対していろんな角度からの経営サポートをすることができるので、経営者にとっては身近で頼りになる存在となり得ます。

 まず事業をスタートをするにあたって、許認可の手続き(労働者派遣業、介護事業者指定申請は社会保険労務士業です。)を通して、行政機関の許認可を必要とする業種であれば起業支援ができますし、法人であれば起業時に必要な定款作成の支援、起業時の資金繰りサポートとして、補助金申請や各種融資申請でのサポートもあります。

 事業がスタートして、取引活動が活発化してくると企業防衛のための各種契約書の作成、議事録の作成等の予防法務としてのサポート、また行政法務顧問として定期的に経営者会議や部門別ミーティングに参加することで、経営課題解決のための提案や生産性・経営力向上のための様々な提案を行います。

 また、会計年度毎に事業計画を作成し、事業計画の進捗を分析し、期末の着地に向けて軌道修正を図るための様々な提案を行う経営コンサルティング業務があります。

告訴状等の作成業務

 行政書士は官公署に提出する書類の作成を業とすることができるので、警察署に提出する告訴状や告発状、被害届を作成することを業とすることができます。

 この業務は一般的に刑事法務と呼ばれておりまして、警察官OBで行政書士の有資格者がこの業務をメインとしてこなされることがあるようですが、警察OB以外の方で刑事法務をメインとして扱われる先生は少数派ではないかと思われます。

 この刑事法務を扱う場合は、刑法の様々な犯罪類型全てを取り扱うよりも罪質の似通った犯罪類型に絞ってこなしたほうがより専門性の高い実務ができるので、自分が取り組みたい犯罪類型は何かを模索して、その犯罪類型を徹底的に勉強していくことが重要です。

 当事務所の場合ですと、ストーカー被害に苦しむ方やDV被害に苦しむ方の救済のため、ストーカー行為等の規制に関する法律に抵触する告訴状作成やDV防止法・配偶者暴力防止法に抵触する告訴状作成を中心に取り扱って参ります。

 以上の二つの犯罪類型は罪質が似通っていると思われるので、特化すればかなり専門性の高い業務遂行が可能となり、行政書士としてクライアントの信用を高めることになると思われます。